Ryushin Aizawa Blog

// W O N D E R V E R //

12/5

大阪に行ったのがまだひと月前のことだなんて、信じられない。今年は全マンスリーが濃厚すぎるぞ。だがおれは振り返ることを諦めないぞ。


まずは11月8日、下北沢SHELTERにてTENDOUJIというバンドのレコ発にお招きいただいた。

TENDOUJIとは、乱暴に紹介するならTeenage FanclubをベースにVampire Weekendを混ぜて仕上げにPAVEMENTを振りかけたようなバンドだ。インディーで、パワーポップで、ガレージで、パンクだ。曲がいいのに歌詞もよく、アレンジもよければ演奏も歌もいい。さらに中学の同級生で結成されているという、正真正銘奇跡のバンドである。そんなバンド聞いたことないよ。漫画にするならアフタヌーンかモーニングだ。

そしてとんだパーティー野郎共でもある。これは僕らのライブ映像だけれど、最前列で1番盛り上がっているのがTENDOUJIの面々。この日も出番前にはボーカル2人とも声を枯らしていた。そんなバンド愛されて当たり前です。初めてのレコ発おめでとう。そして呼んでくれてありがとう。

これからもっともっと愛されて人気者になっていく4人組なので、知らない人は聴いてみてほしい。僕はSalv.という曲が1番好きで、歌詞ももらったのでもう歌えるくらいになりました。

TENDOUJI's profile - Listen to music


19日は下北沢CLUB QUEにて、Eggsというイベントに出演。

ベースには人生3周目の知識量を誇るTOGOことトウゴさん、ドラムにはGOOD BYE APRILというバンドにて金管楽器ディジュリドゥを担当するトライバルボーイつのけんくんを迎えて、第4期WONDERVER初体制でのライブ。つのけんくんが持ち込んだトライバルなエッセンスを多分に盛り込んだ新曲のアウトロにて、5分間全員でコンガを乱れ叩くセクションのスティーブ・ライヒ感がうまく出せなかったことにみんな落ち込む。ライブ後ひさしぶりに本気のミーティングなど。

サポートメンバーを迎えてその構成で初ライブだろうとなんだろうとそんなこと関係無しに、僕らは例えば5年とか6年とか下手したら10年とか、毎週2〜3回のリハーサルをひたすらに繰り返し、磨きに磨いた刃で斬りかかってくるバンドたちと張り合っていかなければならない。同じスタンス、心持ちでは追いつけない。ふざけている場合ではない。


23日はサーキットイベント、"下北沢にて"。

久しぶりに会ったラブ人間金田くんはすごい男になっていた。最後に会ったのは3年くらい前、笹塚のドトールだった。ラブ人間が1番大変だったであろうあの頃からさらなる飛躍を成し遂げ彼は、今や日本全国選りすぐりの120バンドを従えるリーダーシップと、あんなフェスを興してしまう行動力、そしてバンドマンにしておくのはもったいないくらいの、まさに人間力に溢れていた。市議会議員感すら出ていた。金田くんも、見放題の民やんも、呼んでくれてありがとう。ライブも楽しかったし、久しぶりにいろんな人に会えて嬉しかった。うん、あの日はずっと楽しかったなあ。

ライブハウスを貸し切って行われた、酒池肉林の大打ち上げ(ビンゴ大会有り)にて泥酔したギター藤本。帰り道、車に轢かれそうになるがあまりの面倒さゆえ他メンバーから冷たく突き放され、その際に放った『みんな僕が死んだら泣くくせに!』という絶叫がこの日の最優秀賞。飲酒すると普段の何倍にも面白くなるのはとても良いけれど、すぐ吐くのはマジで勘弁してほしいところ。


そして28日は札幌moleにて、FOLKSとavengers in sci-fiとスリーマン。

大阪に続いて2本目の遠征ということで、2ヶ月前の旅程を組む段階からすでに藤本のテンションは最高潮に達していた。他メンバーが当日入りするか前乗りするかどうかを迷っているところでなぜか3泊4日間の滞在を宣言。そんなにいてなにするの?と訊けば、したいことは特に無いという。前述したTENDOUJIのボーカルであるケンジも観光がてら一緒に行くことに。


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成田空港にて。


僕と藤本、キーボード村上とケンジでライブ前日の朝に札幌入り。今や人気グルメリポーターとして大活躍するWONDERVERの前ドラム青山くんイチオシのラーメン一幻を食したり、ラジオの取材など受ける。夜は村上が学生時代にアルバイトをしていた焼肉店にてこれでもかというほどにホルモンを食す。

そのまま村上は実家の隠れ里に帰ってゆき(村上の実家は忍者を営んでいる)、男3人で一夜を過ごした。すすきのに繰り出すなどするわけでもなく、トランプとかしておとなしく眠った。

当日。

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リハーサル前、僕にとって兄のような存在であるmoleの店長大嶋さんと合流してスープカレーを食す。侍というお店。僕の主宰するザワミシュランにて三ツ星を進呈した。名店である。食後つのけん&TOGOペアが到着。村上もmole入りし、リハーサルを終える。

40分のライブをとても楽しく終え、心地良い気分でイベントを楽しむ。イベント終了後には飲酒して気合を入れ物販に臨み、30枚ほどの音源と10枚ほどのトートバックをソールドアウトさせた。買ってくれたみんなほんとにありがとう。愛してる。久しぶりの友人やお客さんにもたくさん会えて、すごく幸せな気持ちだった。

そこから打ち上げに。

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FOLKSのみんなと話せたのはよかったけれど、いかんせん食料が全然足りなかった。終了後にWONDERVERみんなで名店"五丈原"にてラーメンを食して解散。


翌日には車を借りて、村上以外の5人で支笏湖へドライブ。

突如視界に現れた雄大な支笏湖の景色に全員が大興奮しながらシャッターを切る中、つのけんくんが心底悔しがりながら放った『くそっ、写真じゃ伝えらんねえっ!』がこの日の最優秀賞。あとTOGOはすぐ1人でスイスイどっか行って行方不明になる。そこから新千歳空港へ向かい、僕とTOGO、つのけんくんチームで帰京。

飛行機の座席が僕1人だけ2人と超離れていることに愕然とする。garagebandにてMIDIで遊ぼうかと思ったが僕のiPhoneの充電は心もとなく、持って来たニック・ホーンビィの新刊を読み始めてみるが全然集中できない。眠ってみようかと目を閉じてみるが座席のあまりの狭さにベターな体勢を見つけることができずただもじもじする。ただでさえ僕は非常に寝つきが悪く、車移動や飛行機などではまず眠ることができないのである。苦行のような90分間だった。目を閉じ、苦虫を噛み潰したような顔でひたすら耐えた。やっとの思いで着陸し、飛行機が止まり、これで解放される、と疲弊し切って立ち上がると、、目の前になんだか見たことのある女子2人組。ニヤニヤして僕を見ている。…なんと昨日のお客さんである。物販で会話までした子たちが、僕のほんのすぐ目の前に乗り合わせていたのである。運命か。話してみればすごくいい子たち。僕が乗り込むところから気付いていたという。ということは90分間浮かべ続けた苦悶の表情も見られていたのか、、と僕は人知れず落ち込んだ。ミステリアスな存在でいたかった、と意味不明な弁解をした。

成田空港から電車に乗るつのけんくんを見送り、僕はTOGOとバスで東京駅へ。札幌遠征は終了した。最高だったな。すべてが理想的な遠征だった。大成功だったとおもいます。大嶋さん、TOGOにつのけんくん、FOLKSにアベンズ先輩、見てくれたみんな、ほんとにありがとう。


大好きな深夜の馬鹿力にて、2度目のオンエアをして頂いた。伊集院さんに読み上げてもらうのは、嬉しいというよりもはや感動である。前回"H E A R T"を流して頂いたときより反応が良いぞ。


そしてついに誕生日がくる。街が僕を祝うためにイルミネーションやらなにやら盛り上がり始めるこの時期はほんとうに幸せだ。すべての12月を愛している。
ほしいものをいろんな人に訊かれていちいちふざけていたら、Amazonのほしいものリストを公開するべきといわれた。コメントも真面目につけたよ。

ほしいものリスト

ここから選ぶように。よろしくお願いします。

あと1月からライブめっきりしなくなりますので、12月はライブたくさん遊びにきてね。どれもほんといいイベントだよ。