Ryushin Aizawa Blog

// W O N D E R V E R //

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準備に二年を費やしたライブは一瞬で終わった。緊張した。懐かしかった。すべてが懐かしかった。そして歌い方やら立ち振る舞いやら、一連の様式を思い出すことに二曲要した。

僕はもういわゆる歌うたいではなくなったんだな、と考えながら歌っていた。16歳からずっとやってきたような、アコースティックギターを抱えて一人で何曲も歌うようなことを、僕はもう人前ではしないんだろうな、と考えていた。その辺の誰もいない路上でフィッシュマンズを歌ったりはするのかもしれないけれども。

終わって残ったのはつまるところ感謝だった。二年の間僕のことを忘ないでいてくれた人達へ。お金を払いライブを見にきてくれたお客さん方へ。快くPAを引き受けてくれた、アーバンギャルドtacicaかまってちゃんなど引く手数多のPA高橋さん。高橋さんには、曲ができてやっとライブができそうだというタイミングで、真っ先に連絡をしてPAをお願いした。そこで僕は"飯でも食いに行こう"と渋谷に連れ出され、今回支払った(格安の)ギャラよりも高い焼肉を奢られている。このままでは僕は返さなければならない恩で圧死してしまう。そしてデモ音源を聴いてふたつ返事でサポートを買って出てくれたタケルと大森くん。僕のアレンジをまるきり完コピさせても、彼らは文句を言うどころかアレンジを褒めながら覚えてくれた。二人とも音楽のセンスがとても豊かなので、二人にとってもこのサポートがなにかしらの刺激になっていたら嬉しいなと思う。メインのアートワーク奈津子と共に作り上げてくれた、デザイナーであるところの久美子にも、ウェブまわりやグッズのデザインを手伝ってくれた千帆さんにも。あとはオワリカラのカメダとか。あいつは僕の数少ない友達の一人にカテゴライズしていいと思う。みんなありがとう。僕はとても感謝しています。


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7曲書いた歌詞はすべて孤独に纏わる歌詞になった。タイプの異なる孤独を様々な視点から。孤独の見本市。思えば躁鬱にひどく苦しめられた二年間だった。1曲できて無敵感に満たされても、次が吐き出せないために死にたくなることの繰り返しだった。どんなに素晴らしいものや心躍るものも、ただでさえ日々膨張する僕の中の劣等感をさらに膨らまし、不甲斐なさや無能さ、不安や焦りを僕に思い切りぶっつけてくるだけだった。デモの数は25までカウントされて、生き残ったのは8つだけだった。いまはもう、なんでもいいからライブを見て欲しい。ライブが終わって、人混みに揉まれながら疲弊しきった体を電車に載せ、ライブハウスから家に帰るあの孤独やさみしさを引き受ける力は、二年前の僕の歌には無かったと思う。でも今ならやっとそれができる。持ち時間が30分しかなくても2500円頂ける見せ物だと思う。僕も僕の歌も、遥かに強く逞しくなった。たくさん勉強して日々練習を繰り返せば、人間はどんなことだってできるようになるのだということすら感じた。


性欲より睡眠欲より、食欲が凄まじい。僕はうまいものを食べたい。うまい蕎麦が食べたい。焼きそばもいい。うまいパンも食べたいな。焼きたての、カラッとして、ふわっとしたやつ。

チャーハンが好きだ。大好きだ。


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